♥バレンタインの奇跡♥

「大丈夫ですか?」

っ!

トクンと胸が反応する。

この声は…。


「結人くん…」

振り向くと、やっぱり結人くんがいた。


「持ちますよ」

「えっ…」

私の答えを聞く前に、軽々とダンボールを持ち歩き出す結人くん。

頼もしい結人くんの姿に、胸が甘くトキメク。


そして、あっという間に棚の前に置いてくれた。

「あ…ありがと」

「いいえ」

そう言って、サラリと微笑む結人くん。


キュン。


やば…ほんと、倒れそう。


結人くんの優しさと笑顔にノックアウトされてしまった私は、ますますぼんやりしてしまうのだった。