♥バレンタインの奇跡♥

「結人くん…ほんとにありがとね」

あの時、結人くんが追いかけて来てくれなかったら、ほんとに私…あのまま戻れなかったかもしれない。


「いえ」

数秒間をおくと、結人くんがまた口を開く。


「あの…聞いてもいいですか?もし答えたくなかったら、いいんですけど…」

「何?」

「トラブルになった人達は、彩乃さんの知り合いですか?」

「うん…そうだよ」

「そうだったんですね」

「うん…」

チョコチップを見つめながら、ぼんやりと昼間の事件を思い出す。


やっぱり、どう考えてもやり過ぎだったかな?
でも…私としては、まだまだ足りなかったけど。
本当はもっともっと……。

おっと、いけない。
心がまた闇に落ちていくところだった。