「そうそう、みんな友達って言ったけど、じ・つ・は！こいつは結人の元カノ～！今は友達だけど！」


…っ！


ドクンと胸が鳴る。


同時に苦しさ、痛みが私を襲う。


も、元カノ…。
結人くんの、元カノ……。



気になる…。どうしよう、凄く気になる…！
見たい…！
けど、見たくない…！
矛盾。



でも…やっぱり気になる！！



不自然に見えないようにチラ見…しつつガン見！
くっ…ダメだ。よく見えない。
何気にチラ見…からのガン見！
それを何度も繰り返す。

必死！必死すぎるぞ私！


「えー！結人先輩の元カノなんですかー♪」

可愛らしい声を出して表面上きゃぴきゃぴしてる桃子だったけど、内心メラメラしてるとすぐにわかった。

目が笑ってないもん…。



っていうか、結人くんの元カノってどれ…？どれよ！？

どうにか盗み見ようと物陰から必死に目を凝らす。

怪しい！怪しすぎるぞ私！