仕事は順調に進んでいた。
相変わらずの混雑だけど、特にトラブルもなく穏やかに時間は流れていた。

あの時までは…。




「結人ー!遊びに来たぜー」

「藤岡くんお疲れー」

ん?なんだろ?
結人くんの周りに若者達が…。


耳を澄まして盗み聞き。
どうやら結人くんのお友達らしい。
わぁー女の子もいる…。
っていうか、改めて思うけど、みんな若いね。
うん、若い…。


「結人先輩のお友達ですかー?」

桃子がニコニコの笑顔で会話に入っていく。

凄い…。
桃子もさすがは同年代って感じ。全然浮いてる感じないし…すぐ馴染んじゃうし…。


「うん、みんな友達!ってか君かわうぃーねぇー!」

「えーそんなことないですよー♪でもぉー、ありがとうございますっ♪」


……………。


何このやり取り…。
若干しらけながらも会話盗み聞きを続ける私。

と、次の瞬間胸に突き刺さる言葉が…。