ーーー…
ーー…


「…と、言うわけで」

「なるほどね」

仕事終わり、永久子さんとフードコートでお茶をしながら、雅人のことを話す。


お茶と言いつつ…永久子さんはしっかりラーメン食べてるんだけどね。とんこつラーメン。

私は今日はうどん。うどんです。


「彩乃ちゃん、辛かったわね」

全てを話すと、永久子さんは優しい言葉をかけてくれた。


辛かった。
そうだ、私辛かったんだ…。

まだまだ傷は癒えてない。
もうすっかり吹っ切れた気がしてたのに、情けないな…。


「話してくれてありがとう。話したくなかった、タブーだった話でしょ?」

「はい…」

そう。ずっと自分の中でタブーだった。
思い出すのも嫌で、口に出すことなんて絶対できないと思ってた。