母さんのこと聞いて正直俺にしてきた事のバチが当たったんだって

だから死んだってどうでもいいとも思った。

でもどうでもいいはずなのに心のどこかにまだ優しい母さんの笑顔が浮かんで、落ち着かなかった。

それにあんたが幼馴染に勇気振り絞って思い伝えたの思い出して、こうやってうじうじ悩んでるのがださって思ってきたんだ。

だから家に帰ってみた。


「はい……れ、……何しにきたの。」


インターホンを鳴らして出てきた母さんは驚いた表情を一瞬見せるもすぐに冷たいたいどになる。

夏に見た時よりも痩せ細ったその体はすぐに折れてしまいそうだった。


「母さんに……会いに来た。」


それだけ言うと母さんは中に入れてくれた。

久しぶりに帰る自分の家はあの頃の面影なんて一切なくて、暗く散らかっている。