彼女からしては、素朴な疑問だった。さすがの彼も、これには対応に困るだろう。
しかし、

「今の世の中は、好き同士結婚しないといけないの」

なんという理屈だろう。
同時に、この言葉で彼が如何に朱羅LOVEなのかが分かるだろう。

「...何となく、分かった」

どうでも良さそうな顔でそう返した。
すると、悠雅は朱羅の背後に回り、彼女を抱きすくめた。

「好き~」

鼻をクンクンさせながら、首に腕をまわす始末。
どういう気まぐれか、この言葉に朱羅は、

「好き」

そう言った。
彼ははからずしも驚いていた。だがまた笑顔になり、こう返した。

「愛してる」

朱羅はその言葉に何を思ったか、彼に顔を寄せ、口付けた。