『好き』のその先に


「はぁ、深月の言う通りだ」

あんだけズバッと言われれば人って反論出来ないのね

「その事で話っつーか相談っつーか、、」

「もう!はっきりしなさいよ!」

あーもう、焦れったいわね!!

「わーってるよ。
、、 俺さ、陽雫が好きなんだ。
でもアイツには好きな奴がいる。
陽雫自身はまだ気づいてねぇけどな、、
俺は陽雫が困る様なことはしたくねぇ
けど、もう黙っとくのは限界なんだ、、!」

颯誠の顔は辛そうで、
でも覚悟を決めたという顔をしていた

「そっか、颯誠は凄いわね
陽雫の事ほんとに大切に考えてるのね。
よく今迄耐えた!
それでこそあたしの自慢の弟よ!」

あたしの言葉に颯誠は笑みをこぼした
やっぱり颯誠が笑ってないと調子狂うわ笑


「明日、俺は陽雫に告る。
どーせ陽雫に振られちまうけどな、、

でさ、 ここからが本題なんだけどよ。
きっと陽雫のことだから
俺を傷つけたと思って凹むだろ?
優しい奴だからな。
だから深月、陽雫を、、宜しく頼む。」

そう言って
颯誠はあたしに深々と頭を下げた、、
陽雫は幸せ者ね。颯誠にこんなにも想ってもらえるなんて


「颯誠顔上げて?」

顔を上げた颯誠の顔は影でよく見えない。
唯、颯誠がどんな顔をしているか、あたしには痛いほどわかった

「颯誠の頼みはわかったわ
陽雫のことなら任せて。
陽雫は大切な親友だもの当たり前でしょ」

「深月、ありがとな
やっぱり深月に話してよかった」

「陽雫のことは心配しないで任せて。
それよりも颯誠は自分のこと考えなよ、、
陽雫のことを大切に想うのはわかるけど、、辛いでしょう?
あたしには我慢しないでほしい。
今迄あたしは沢山颯誠に助けてもらった。
今度はあたしの番だよ。」


言い終わると同時に颯誠の頬に涙がつたった、、



「みつきぃ、俺,俺、、、、」
「うん、陽雫の前で泣かないように
今好きなだけ泣けばいいから。」

颯誠が落ち着くまで
あたしはずっと背中をさすってあげた




「泣いてすっきりしたよ、ありがとな。」
ニカッ^^

その時の颯誠の笑顔は
前に向かって歩き出したように見えた