そんな中、奇跡が起きる。
朝、目を真っ赤にして泣きはじめた斗真が、衝撃の一言を放った。
「僕、てんこーするんだって。」
「「てんこー??」」
まだあまり言葉を知らなかった僕らは、意味が分からず聞き返した。
「遠くの、違う学校に行かなきゃいけないんだって。」
その瞬間、俺は希望の光が差し込んだと思った。
でも、千里が見たこともないぐらい悲しそうな顔をしてて
あぁ、千里は本当に斗真が好きなんだな
って、どうしようもないほど伝わってきた。
斗真のことより、そのことで涙が出そうになった。
大きな光が曇に隠れていくのを感じた。
千里の想いは、離れていても消えないんじゃないか。
どんなに大きなチャンスがやってきても、
この恋は叶わないんじゃないか。
そう、思ってしまった。
いや、気づいてしまったんだ。
朝、目を真っ赤にして泣きはじめた斗真が、衝撃の一言を放った。
「僕、てんこーするんだって。」
「「てんこー??」」
まだあまり言葉を知らなかった僕らは、意味が分からず聞き返した。
「遠くの、違う学校に行かなきゃいけないんだって。」
その瞬間、俺は希望の光が差し込んだと思った。
でも、千里が見たこともないぐらい悲しそうな顔をしてて
あぁ、千里は本当に斗真が好きなんだな
って、どうしようもないほど伝わってきた。
斗真のことより、そのことで涙が出そうになった。
大きな光が曇に隠れていくのを感じた。
千里の想いは、離れていても消えないんじゃないか。
どんなに大きなチャンスがやってきても、
この恋は叶わないんじゃないか。
そう、思ってしまった。
いや、気づいてしまったんだ。