またわたしはひとりぼっち


さっき切った手首を眺めた


さきに嫉妬していた


わたしはかずやの彼女なのに

それだけでも幸せなのに


キャンバスにカドミウムレッドをナイフで塗り付けた


下に描いていたものを全部消したくなって、大きなはけで塗りつぶした


描く気力もなく家に帰ることにした


夜になったら、かずやのアパートに行こうと決めた