螺旋階段を上がって部屋に入ってきた2人


わたしは、なぜかとっさに

「あ、ごめん」

と言っていた


あまりにも2人が仲良く笑いながら話てたから


「あ、りりかさんの絵、素敵ですねー」


さきはわたしより年下だと見えた


まだあどけない顔で、思ってもないことを口に出した様子で、笑いながらわたしの絵を褒めた


「ありがとう」


「さき、行こ」


わたしの声を遮るように、かずやが言った