――キーンコーンカーンコーン
ホームルームが始まった。
先生の長い話を聞くとやっぱ面白くない。
「……さっ、今日も頑張ってください。」
やっと終わったぁ。
私となるは教室からでて、更衣室まで行った。
「遥!早くしないと!」
と手を引っ張って走り出した。
仕方なく一緒に走っていると、
急に足が動かなくなってコケた。
「えっ!遥大丈夫!?ごめん!」
なんで…動かなくなったの?
急に足が動かなくなった……。
なんで……。
「…るか!どした?大丈夫?」
今、呼ばれていたことに気づいた。
『…う、ううん!何もないよ!早く行こ!』
「…うん!」
なるは心配そうに言った。
はぁ…なんで急に足が動かなくなったんだろ。
――ズキッズキッ
『っ……』
「は、遥!?どうしたの?!」
頭がぁ…張り裂けそうなぐらい痛い。
誰か…助けて…。
『う"ぅ…痛っ……っ』
――フラッ
「……遥っ!」
どさっ、あれ…?痛くない……だ、れ?
少し目を開けるとそこに居たのは…
渉だった…。
『…わ、わたるっ…あ、りがと…。』
「遥!すぐ救急車呼ぶから大丈夫だ!」
そこから私は意識を失った。


