教室のドアを開けると


((ガラッ




「……こらぁ!愛原!遅刻かぁ、私の授業に遅刻してくるとはいい度胸してるな。今日の放課後、数学準備室を掃除してもらうぞ。送れずにこいよ。遅れたらどうなるか分かってるよな?」

このハゲが……。

『え、放課後……。』


うそぉ、1人でとか心細いんだけど。

放課後遊ぼうと思ってたのにぃぃ!


「なんか文句あんのか?」



『いえ、なにもありません……。』



このハゲが…、


私は席に座って教科書を開いた。




キーンコーンカーンコーン




・・・。



もう、1時間目終わったの…?


10分をしてないよ、絶対。


教科書を片付け、次の時間の準備をしていると




「遥ぁぁぁ!何遅刻してんの!?」


私の席にやってきた。

この人は原崎 なる。


白くて、さらさらした黒髪に、



あの整った顔。



誰もが羨ましがる容姿だ。



私となるは小学生から仲がいい。


いわゆる親友だ。



なんでも話せる友達。


『いや、なんか寝坊。』



「いや、なんか寝坊じゃなくて!まじなにハゲのときに遅刻してんの!?やばいよ。ハゲの部屋やばい汚いらしいよ。」



そ、そうなの…、ハゲの部屋は汚いって噂。




い、嫌だぁ…


『ね、なる、手伝って……お願い!』



この通りお願いします!



「…いや、無理。今日は……お、お母さんに頼まれごとされてるから!」



『そ、そっかぁ……。』




1人でやるとか何時までかかるんだろ。



はぁぁあ