真っ白な天井に隣にある点滴、そして隣にいるお母さん。
私が目を開けると周りにはそんな光景が広がっていた。
『…お母さん、ここどこ?』
お母さんは目を見開いた。
「…は、遥…!よかった…。ここは病院よ…。あ!ナースコール押さないと!」
病院?あ、倒れたんだっけ?
なんか足が動かなくなって、頭痛くなって、渉が来てくれて、そこから記憶が無い。
「…失礼します。遥さん、心配したんですよ。約1週間目を覚まさなかったものですから。」
1週間も!?ずっと寝てたの?
「後で話がありますので診察室に来てください。よろしくお願いします。」
『はい…。』
何の話かな、まさか病気?
そ、それはないよね。
「3時頃でよろしいでしょうか。」
「はい、よろしくお願いします。」
3時ってあと30分じゃん。
もし病気…だったらどうしよう…。
なるも渉も離れていくのかな…?
誰もかも離れていくのかな…?
「…る、か…遥!遥!」
私はお母さんに呼ばれていたことに気づいた。
『ん?どした?』
「遥の顔がどんどん青くなってたから…。」
『…大丈夫だよ!』
青くなってたんだ…。
「もうすぐだし、行こっか。」
『うん!』
私は点滴を片手にもち、床を滑らせた。


