《市村に花火大会誘われたって!!?
本当なの咲耶??》
「本当。あと由希、声大きい…」
家に帰るなり相談のつもりで同じクラスの友達の由希(ユキ)に電話をかけてみると由希の驚きの声に鼓膜が破けそうになりスマホを耳から遠ざけた。
《あっ、すまん。びっくりしたもんだから…、あの、市村がねぇ〜。ねぇ、どんな風に誘われたの??》
少し私の状況を面白がっている由希に呆れながらもため息混じりに説明する。
「家庭科の授業休んでて終わらせられなかった裁縫の実習の物を1人で家庭科室で終わらせていたら帰宅途中の市村君に窓から話しかけられたの。少し話してたらそのノリで花火大会に誘われた…」
すべて話し終わると
《へぇー、いいじゃん!浴衣とか着て行きなよ!》
と由希に冷やかされ結局、由希の強引さに負け花火大会にわざわざ由希に借りてまで浴衣を着ていくことになってしまった。
でも一番の問題はそこじゃなくて…
お母さんにあった。
もしお母さんにダメって言われたら市村くんに花火大会の件、断らなくちゃいけなくなってしまう。
けど…お母さんダメって言いそうだな…。
私にはお母さんをそう言わせてしまうだけの過去があったから…しょうがないのだけど。
本当なの咲耶??》
「本当。あと由希、声大きい…」
家に帰るなり相談のつもりで同じクラスの友達の由希(ユキ)に電話をかけてみると由希の驚きの声に鼓膜が破けそうになりスマホを耳から遠ざけた。
《あっ、すまん。びっくりしたもんだから…、あの、市村がねぇ〜。ねぇ、どんな風に誘われたの??》
少し私の状況を面白がっている由希に呆れながらもため息混じりに説明する。
「家庭科の授業休んでて終わらせられなかった裁縫の実習の物を1人で家庭科室で終わらせていたら帰宅途中の市村君に窓から話しかけられたの。少し話してたらそのノリで花火大会に誘われた…」
すべて話し終わると
《へぇー、いいじゃん!浴衣とか着て行きなよ!》
と由希に冷やかされ結局、由希の強引さに負け花火大会にわざわざ由希に借りてまで浴衣を着ていくことになってしまった。
でも一番の問題はそこじゃなくて…
お母さんにあった。
もしお母さんにダメって言われたら市村くんに花火大会の件、断らなくちゃいけなくなってしまう。
けど…お母さんダメって言いそうだな…。
私にはお母さんをそう言わせてしまうだけの過去があったから…しょうがないのだけど。

