悪しき令嬢の名を冠する者

 ——誰も死んでなどいなかった。



 それでも俺達に残された〝爪痕〟も〝罪〟も生涯消えることはないだろう。それは生きた〝証〟であり、花閉じる際に称えられる〝功績〟でもある。

 舞台の役者が揃ったのなら美しく終幕を迎えよう。一生されることのないスタンディングオベーションに包まれて、俺達は〝これから〟を生きるのだ。



 ――大切な人が隣にいる悦びを噛みしめて。