もしかした別人かもしれない。全く関係のない人かもしれない。そう思っても確かめずにはいられなかった。



 誰でもいい。誰でもいいから、もう一度——



「うわっ!?」

「ご、ごめんなさ……」

「リーリエ、そんなに慌ててどうしたの?」

「ユアン。あ、あの……レジスタンスの誰か見てない!? もしかしたらいるかもしれないのよ!」

「落ち着いて」

「落ち着いてなんかいられないわ!」

「そんなに俺達に会いたかったのか?」

 ユアンの肩越しに声の正体を探る。目の前にはヴィンス、フィン、カタリーナ様、そして見たことのない少女がいた。

 パッと身を隠し、そのままユアンに抱き付く。嗚咽を押し殺していると、頭を撫でられた。