「ありがとう。
 詳しくは分からないけど……他にはこう言ってた。『良かった。生きてたんだ』『俺だって殺したくなかった』『掟だから仕方なかったんだ』『好きだよ。リー』
 まだあるけど呂律が回ってなくて……」

「そう……どうして今なの?」

「え?」

「今までも言う機会があった筈でしょう? なのにどうして〝今〟なの?」

「俺なりに考えたんだ。シュプギーの正体を」

「答えは見つかったかしら?」

「全然。でもピースが足りないようには思えたんだ」

 自らを嘲笑してから真っ直ぐ此方を見据えるロビン。美しい双眸をを見つめ返していれば、ふわりとした笑みを向けられた。