猫の恩返し【B L】




「桐生 唯翔さんのご家族の方ですね?今、集中治療室にいらっしゃいますのでまだ時間が…」




隣にいた潤はよくわからないといったような顔をしていた。





「…アヤトくん、唯翔になんかあったの?」





待合室で椅子に座ると、潤は少し低い声でそう言った。








「…唯翔、事故に、あったみたいで…っオレ、止めてたら…こんなことには、ならなかったのに…っ」





あの時、止めなかった後悔が今更募る。








「…それはアヤトくんのせいじゃないよ。にしても偶然とはいえ忘れ物とりに唯翔ん家向かっててよかったなぁ。」






励まそうとしてか、なんなのか潤は話をそらした。