猫の恩返し【B L】




絢都side




「…」





まだ顔の熱が冷めない。







誰かと間違えられたとはいえ、抱きしめられた…嬉しかった。






「さっきからよく通るな…」





家の前を通る救急車とパトカーに不信感を覚えながらもオレはソファに座った。








その時、電話がなった。







「も、もしもし…?」






電話に応答するのは初めてで緊張した。









『桐生 唯翔さんのご家族の方ですか?!急いで××病院に来てください!桐生さんが────』







電話越しに聞こえた慌てる声と、内容に、オレは受話器を落とした。