猫の恩返し【B L】





「…わりぃ、ちょっと出る。」





不安げに俺を見つめる絢都を最後に、俺は玄関のドアを閉めた。







「…」





居づらくなった。







だから出てきただけ。







頭もボーッとしてんのに、バカみてえ。










「女かよ…」






女々しいこの思考がまるで女みたいで、自嘲したように笑ってしまった。