冷たい何かが頭に触れてる。 “ソレ”を掴むと、ビクッとして、でも俺の手を握り返してきた。 「ゆ、唯翔…?」 誰だろ…聞いたことねえ声。 「…ま、誰でもいっか。」 掴んだ手を引っ張り、抱き寄せた。 懐かしい感じと、嫌な思い出が一気に胸の中に飛び込んできた感じ。