絢都side 手を引かれるままついてきて、急に潤が振り返った。 「アヤトくん、唯翔のこと好きでしょ。」 全てを見透かされるような目を向けられ、嘘がつけなかった。 「…好きだよ。」 いつの間にか、好きになってた。 唯翔が潤と仲良くしてると…もやもやするのは、きっと好きだから。 「……ないよ。」 小さく呟いた潤の声が聞こえずに、首を傾げると潤はニコッと笑った。