「唯翔、髪洗ってくれた礼に髪乾かしてやるよ。」 ドライヤーをもって潤は唯翔を呼んだ。 「あー…頼んだ。」 その時ですら少し眠そうだったのに、髪なんか触られたら寝てしまうに決まってる。 …そんなこんなで今に至る。 「絢都〜…どーしよ。唯翔案の定寝ちゃったよ。」 知ってたくせに。 「ベッドに運ぶか…。」 所謂“お姫様抱っこ”をして、潤は唯翔を寝室まで運んでいった。