それに、髪触られると眠くなるし。 「いいから!」 絢都は俺の手をグイグイ引っ張り浴槽から出した。 「…くすぐってぇ。」 ぎこちない荒い方がさらにくすぐったく感じる。 「気持ちいい?」 顔を覗き込み不安そうに聞く絢都が、なんだかおかしくって 「…あぁ。」 少し笑ってしまった。