「返事はすぐじゃなくていいよ。」

「……ほんとに、言ってます?」

「こんなこと冗談じゃ言えないでしょ。」


じゃあね、と私の頭に触れた先輩の手が

いつもより熱かったような気がして

その熱が私にも移ったみたいで、私はしばらくその場から動けなかった。