彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します

目の前に突如現れた咲。
彼女は、箱の中からネットを取り出すと私の手を掴んだ。

「ささ!皆待ってるんですよー!行きましょう!」

「あ、う、うん!」

返事をする前に手を思い切り引かれて、そのまま倉庫を出る。
その際に、智樹を見ないようにと下を向いていた。
彼から距離が離れた所で、咲は大きく息をついた。

「ふ、ふぅ~。作戦成功!」

「え?作戦?」

彼女は"作戦"と訳のわからないことを口にする。
それからぐいっと顔を近づけると、ニヤリと怪しげな表情をした。

「当たり前じゃないですか!あれも反撃の1種ですよ!
向こうが何か話そうとしていたので、そこを邪魔してやりましたよ!にしし」

なるほどそういうことか、だからあの時大声をあげてたんだ、オオカミみたいに。
私は咲の頭に手を置いて「さすが、ありがとう」とお礼を伝えた。

《作戦2:仲間》