見るからに走り回って探してくれたのだろう、後で怒られるな、これ。
でも、今はそんなのどうでもよかった。

「...ねぇ、美也子」

私は力強く拳を握りしめた。

そして、自分の中で決意するように発言する。




「私、智樹の野郎に反撃してやる」




今、私の顔はどれだけ醜く怖いんだろうか。
きっと、怨霊のような酷い顔つきになってるんだろうな。

そんなことを聞き、美也子は一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐ怖い笑みを浮かべて私の肩に手を置いた。

「そうこなくっちゃね」

中西美穂、女バレ部長。
男バレ部長の彼氏に何度も振られたことを原因に反撃開始します。



彼女の大切さを改めて知るがいいさ!