「...そう」

あぁ、やっぱりか。
断られるのはこれで何度目だろうか。

するとタイミングの悪いこと、倉庫の扉から男バレの部員が智樹を呼んだ。

「今行く!」

それだけ言うと、彼は私に何も伝えず、倉庫から出た。

「ッ...」

何度も味わったこの胸の痛み。
彼女のはずなのに、振られるって何?

頭が朦朧とする中、とある言葉が脳裏をよぎった。



__反撃すんのよ



「あぁ!もうこんな所にいた!」

後ろから美也子の声がしたと思えば、彼女はその場に肩で息をしながら立っていた。