彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します

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バシュ!キュッキュ!

体育館の外からも聞こえるボールの打ちつけられる音や、シューズの擦れる音。
先に練習を開始している男バレだろう。

「ネットで分かれてるものの、何で男バレと女バレは同じ体育館なんだろ」

そう、男バレと女バレは同じ体育館で練習を行っている。
以前まではネットが無くて、流れ球が飛んできたことも毎日のようにあった。
何度男子のボールを食らったことやら...。

「別にいいじゃーん。
そのおかげで美穂も智樹のこと見られるんだからさ」

「ち、ちょっと、からかわないでよ」

佳奈は企みの表情して、肘でつんつんと突っついてきた。
仕返しをしようと負けじとその肘を強くつねってやった。