「えぇ。あの子がよく話してたわ。いい後輩が入ってきてくれたって。その...千紗ちゃんと仲が良かったんでしょ?....」


「はい...未だに信じられません...」


計画がいい方向へ行くなんてね....

悠雅の母親は暗い顔をする。


「私も信じられないわ。自殺なんて絶対に有り得ない...」


「.......悠雅先輩と話がしたいんです。大丈夫ですか?」


そう聞くと悠雅の母親は心配そうな表情をした。


「いいけれど...話せるかどうかは保証出来ないわよ?私とも話したがらなかったから。」


「...やってみます。」


「わかったわ。それじゃあ入って。二階の階段登って奥の部屋があの子の部屋だから。」


悠雅の母親は真帆に家に招き入れ、真帆が靴を脱いでいる間にさっさと奥の部屋に消えていった。

真帆は言われた通りに階段を登った奥の部屋まで足を運ばせた。
部屋の前にはうどんが置かれていたが、一切手をつけられていなく、冷めきっているように見えた。

余程のショックを受けていると察した真帆は心配するより、真っ先に思い浮かべたのは悠雅の表情だった。


先輩...どんな感じなのかな?疲れきった顔をしてるのか....魂が取られたような顔をしてるのか...涙でぐしょぐしょになってるのかな?
あっ、やば...どの先輩もいい....