花瓶─狂気の恋─


「それがなんだっていうの?下らない御託並べて何が言いたいの?」



「あなたのやり方は普通に接近するよりとっても有効的。だけど、"幼馴染を殺した"ってことがバレればそれは一気に壊れる。あなたが芽に与えているのは、麻薬のような養分。

最後までバレない...花がちゃんと育てばおそらく普通じゃあ得られない安心感、離婚することはそうそうない関係まで行けるような綺麗な花になる。

だけど、逆にバレてしまった...養分の悪い所が出てしまったら、それまでの関係は一気に壊れるよう...花は完璧に朽ちる。

そんな危ない橋を渡っているようなあなたの恋話、私は非常に興味があるの。あなたがどう転ぶのかって....」


「...なんでいちいち遠回しに言うの?そんな比喩表現を使わないで、直球で言って結構。」


雫はクスクス笑いながら珈琲を啜った。


「なんでしょうかね?小説書き始めてからそういう表現をしたくなるのよ。だってその方が色んな方向から見れて楽しいじゃない。」


「どうだか...理解出来ない。」


「まぁいいわ。後、まだ私あなたの名前すら知らない。教えてくれる?」


ここまで話して今更名前を隠す必要はないが、雫のペースなようで少しふてぶてしく答えた。


「....真帆。...神崎真帆....」


「へぇ〜真帆っていうの?可愛らしい名前だこと。名前の由来は?」