すいません。自分勝手なことばっかで....私、帰りますね。」
真帆はゆっくり立ち上がって、屋上から去ろうとした。すると真帆は後ろから悠雅に抱き締められた。
真帆は心臓が飛び跳ねた。胸を突き出るような感覚。
「ごめん...辛いのは真帆ちゃんも同じなのに....僕は自分の事しか見えてなかった。」
「い、いいいいええ?そ、そんなッことは」
「真帆ちゃんの言う通り、千紗を信じて待ってみるよ。捜索は警察とか専門家がやると思う。だけど、それでも見つからなかった時は僕は探しに行くと思う。
その時は手を貸してくれないかな?」
「...はい....」
真帆は幸せだった。やはり千紗という邪魔者を消したからこそ、こういう時間は訪れると確信した。
だが、真帆の心の端では不安が淀っていた。これが最高潮で最後なのかもしれないと。
「先輩。私、いつまでもこうしたいのは山々なんですけど、これから大事な予定があるので...」
そう言うと自分がしている事を改めて思った悠雅は顔を真っ赤にして、パッと手を離した。
「あっ!ご、ごめんね!本当に....何やってんだ?僕は...
あっ、行っておいで?うん。また明日ね?」
真帆は焦っている悠雅を見てクスッと微笑し、屋上を去った。



