だけど、悠雅君は永遠に一緒にいたいと思っていた。これからの人生で一緒にいれるのなんてありえない。
お互い別々の用事があったりとか、それこそ仕事とかで離れてしまう。そんな事すら悠雅君は嫌だった。」
「...何が言いたいの....ぐたぐた言わずに結論だけ言ってよ...」
「....彼は死後という永遠の世界で貴女と一緒にいたいってことよ。悠雅君を狙う女は貴女が殺して地獄へ行った。そして悠雅君は天国へ登る。痛みも悲しみも苦しみもない永遠を約束される楽園。そこに真帆、貴女といたいということなのよ。」
真帆の中の狂気がどんどん薄れていく。雫の言葉が脳を刺激し、憎しみが徐々に小さくなっていく。
「悠雅君は貴女を好きになるために苦痛を耐えた。だけど、貴女は何も耐えていない。だから、本当に自分と一緒にいたいと思っているのなら、自分を追いかけてきてくれっていう悠雅君からの挑戦状、メッセージね。」
「そんなの...そんなの嘘に決まってる!そんなでまかせ、私に通じると思ってるの!?」
雫へ向けていた包丁がカタカタと震え始めた。真帆の狂気は落ち着き、今は悲しみに満ちていた。そうであって欲しい、だが信じられない、そんな気持ちから真帆はどうすればいいのか分からずにいた。
雫は真帆に近寄り、肩をぽんっと優しく叩いて囁いた。



