「う〜ん...どうしました?あ、この拘束具のせいか!今外しますね〜。」
真帆は足元、手首、腕、首にかかっていた悠雅の拘束具を下から解いていく。解除を終わり、全身が開放された悠雅の身体は、拘束が解けた瞬間に力なく前のめりで倒れた。
その倒れた悠雅の姿を見て真帆の脳裏からある映像が浮かび上がる。それは桃の姿。
糸が切れた操り人形のように倒れ込む桃の姿と悠雅が重なり、真帆は冷や汗をかく。
「ちょ、ちょっと先輩〜。もう焦らさないでくださいよ〜。早く起きて、先輩。」
真帆は震える声で身体を揺さぶって声をかけるが、悠雅は返事すらせずピクリとも動かなかった。
真帆はいつまでも起きないことから焦りを感じ、スタンガンで首元を攻撃した。
「ねぇ!起きてくださいよ先輩!起きてるのに寝てる振りしてるんですよね!?早く起きて!早く早く早く早く早く早く早く早く早く!!!!」
真帆はスタンガンを押し付けて電流を流していた。悠雅の身体は電流によってビクビクと陸に上がった魚のように跳ねたが、スタンガンを止めようとする動きは見せなかった。
真帆は電流を最大にして悠雅の身体の中に入ってしまうような勢いで強く押し込む時、雫が立ち寄り真帆の肩を掴んで思いっ切り後ろへ投げ飛ばした。



