花瓶─狂気の恋─


なんで....なんでこんな目に合わなくちゃならないんだ...助けてくれ...誰か助けてくれ....


心の中で求めても誰も助けてくれない、そんな事は分かりきっていたが、悠雅は心の中でそう呟くことしかできなかった。身体を動かすことも出来ず、快楽を我慢し続けるなんて到底無理だったからだ。

自分の男性器に冷たいものが当たる。真帆の手と思うだけで悠雅は心が潰れそうになる。
だが、悠雅はある事を察した。今自分の男性器に触れているのは手ではないと言うことを。

体温ではありえない、へばりついてしまうくらい冷たい物を押し付けられていると感じ、逃避していた現実へ戻って目線を股間へ向ける。

すると、そこには身の毛がよだつ物があった。考えられない、ありえないものが悠雅の男性器の上へ置かれていた。

それは半分赤く染まっている金槌だった。真帆は金槌を押し当て、小さな円を描きながら捏ねていた。



「先輩は異性より同性に好意を抱きやすいバイセクシュアル。今調教して私の事が好きになったけれど、いずれ性別の壁で心の亀裂が入るかもしれない...私達がずっと気持ちが変わらずにお互い好きになるのはどうすればいいか....それはどっちかが性別を変えて同性になればいいんです。」


「な...なにを....いってるんだ...?」


「私が男の子になってもいいんですが、先輩の中では私が女ってことは染み付いてますから無理ですよね。