悠雅にとっては唯一の助け舟、乗ることすら出来なかった。
うぅ...くそ!....でも、耐えれば...耐えればまた準備やらで真帆がいなくなる筈...その時になってあの人にまた助けて貰えれば....
歯ぎしりをしながら悔やんでいると、いきなり冷たい水を全身に浴びせられた。喉から直接入ってきたりして、悠雅は喉元で引っかかった冷水を口から吐き出す。
「ゲホッ!ゲホッ!...な....」
真帆が持ってきたのは冷水入りのバケツだった。空になったバケツを捨て、悠雅の目の前立った。
「...ねぇ雫。嘘発見器って防水?」
「....えぇ。試しに一回確認すれば?」
「悠雅先輩、スタンガンを使わないのでちゃんと答えてもらっていいですか?悠雅先輩は私の事が好き。」
悠雅はブルブルと震えながらか細い声で「はい」と答えた。嘘発見器は何事も無かったように音を鳴らし、真帆はホッとした。
「あぁ〜良かった〜。ちゃんと見てからかければ良かったですね〜。
さ、仕切り直しです。先輩、ずぶ濡れの状態でスタンガンをやられたらどうなると思います?」
真帆は悠雅の目の前にスタンガンを突き立てる。悠雅にとってはスタンガンはトラウマレベルの恐怖対象、小さい悲鳴を上げて目線を逸らした。
それを見て真帆はニタッと笑い、顔を近づけて耳元でねっとりと囁いた。



