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バシャ!
「ッ!ゲホッ!ゲホッ!....ぅぅ...な、なんだぁ?」
全身が凍るような冷水をかけられて目が覚めた。手には何か邪魔され、一刻も早く拭いたい水は目の上から流れ落ちる。
頭は自由に動くことに気がつき、犬のようにブンブン頭を振って水をきった。
ようやく視界がハッキリと見えるようになり、薄暗いコンクリートの部屋で一人の人物がバケツを持って目の前にいた。
「お前は....真帆ちゃんか?」
「おはようございます泰河先輩。中々起きないんで水をかけさせて貰ったんですけど、いいですよね?」
泰河は椅子に拘束されていながらも、意識が消える前の記憶を思い出そうとした。
確か...真帆ちゃんの今までやった事を聞いて....悠雅が飛び出して、作戦通りに裏手に回ってたら....急に口を押さえられて....クソッ!頭がズキズキして上手く思い出せねぇ...悠雅と晶子は無事なのか?
「....何が何だかさっぱりって感じですかね?泰河先輩。」
「真帆ちゃん....ここはどこなんだ。何で拘束されてんだ?」
「ここは"東崖寺"の中、簡単に言うと地下室ですかね。拘束理由は....分かるんじゃないんですか?」



