真帆はいつものように笑顔を向けた。想い人に全て知られ、気持ちが通じ合えることが無いという状況下なのに、真帆は平然としていた。
学校出会うような、全く動揺していない真帆に悠雅は恐怖すら感じていた。
「....真帆、それが貴女の本当の姿なの?私と一緒にいた時の笑顔は全部嘘?」
「嘘じゃないよ?晶子も私の大切な人で嘘の感情を出す意味がないもん。でも、晶子は私の全てを知らなかっただけ。今目の前にしてる私の姿は私の一部、晶子が目にしていたのも私の一部なんだよ。
だから、私は悠雅先輩の知らない一部を知れて本当に嬉しい!」
「嘘...そんなの嘘!ねぇ真帆!お願い、元に戻って!本当は演技なんでしょ?何の理由かは分からないけど、自分が悪役みたいになって全部背負おうとしてるんでしょ?」
晶子は感情的になり、真帆の両腕を強く掴んだ。自分の気持ちが、思いが言葉からではなく腕からも伝わるのを願った。
だが、真帆はそんな手を強く振り払い、無表情で晶子を見つめた。
「晶子だって嘘ついてるよ。晶子は私のトモダチ、シンユウ。私の気持ちが分からないわけないじゃない。共感し合えるのがトモダチ。晶子は私に親友と言った。なら、共感以上....全ク同ジノ考エッテコト...私ヲ否定スルトイウノハ....晶子ハ私ノ事嫌イナノ?」



