花瓶─狂気の恋─


「お願いします!許して下さい!!やめてぇ!もうやめてください!やめて!やめてぇ!やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!」


「.......やめません♡」


スゥーー....ボトンッ!バチャバチャバチャ!!


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


音で分かる、先程と同じ。腕に冷たい線が通り、腕が落ちて血が勢いよく出てくる。
腕に当たる冷たい線、それは刃物だと言うことを今更ながらに理解する。
腕を切られた、残された左腕を切り落とされた。足の指先の感覚もない、両手の感覚もなくなり、自分はダルマの状態になってしまったのだと強く実感する。

実感すればする程頭がグチャグチャに掻き回され、呼吸もしずらくなっていく。酸素を取り込もうとすればする程喉に引っかかり嗚咽に変わる。苦しい、怖い、死にたくない、頭に浮かび上がり消えていく。

身体はついに痙攣をし始め、無意識に白目を向いていく。ジョボジョボと体液までだらしなく流れていく。


スっ...


首元に冷たい物が当たる。ドッドッと心臓が飛び上がり、全精神がその首へと集まっていく。ヨダレを垂れ流し、白目で何も見えないが、自分が刃物を首に押し付けられる様は想像が出来た。