花瓶─狂気の恋─


悠雅は真帆含む六人の新入生を見て、嬉しそうに目を輝かせている。


あぁ....あんなにキラキラとした目...可愛すぎる....


真帆は高ぶる感情を必死に抑えた。
そんな真帆とは反対に、悠雅は足を軽くして壇上へ上がり新入生六人の目の前にたった。
真帆との距離はドアとは違い、近かった。
それもその筈、真帆は前列なのだから。


あぁ!近い!ダメ、限界。無理無理無理!


心の中で叫びながら、表面上は落ち着いているふうに見せた。


「え〜っと、オリエンテーションにも前で立ったから顔くらいは覚えてくれてると思うんだけど、改めて自己紹介します。
僕は部長の寛城 悠雅、三年生です。今年は六人も来てくれて本当に嬉しいです。
皆に写真を撮るという奥深さと楽しさを知ってくれれば、いいなって思ってます。よろしくお願いします。」


悠雅が一礼すると、顧問の先生を筆頭に拍手が起きた。真帆も合わせて拍手をした。


「じゃあ早速なんですが、ここでこの部活動に参加してる部員を紹介します。
お願いします。」


すると開いていた教室のドアから一人出てきた。あんまりパッとしない男子生徒。オリエンテーションで悠雅の隣にいた生徒、つまり副部長だった。


その次には女子生徒が現れる。真帆は少し顔を顰めるが、この部活動は男女別れてることはない。