真帆はクルクルと回りながら楽しそうに喋った。更に沸点を上げる桃だったが、深呼吸をして落ち着かせた。
このままだと私はどうなることか...どうにかして後ろの人を出し抜いて逃げないと....
「じゃあいじめられてたのも」
「そう、全部演技。あんな豚に黙って殴られる程落ちぶれてない。
そして二つ目の質問、その女の人は雫。私の共犯者、有名な小説家らしいよ?」
真帆に紹介された雫は手を小さく振って笑ってみせた。綺麗な顔をしているが、この状況だと魔性の女としか思えなかった。
そして桃にはある言葉がひっかかった。とても重要でヤバい言葉。
「....共犯者...?何の?」
桃は恐る恐る真帆に尋ねると、真帆の顔から笑顔が消えた。それと同時に空気が変わるのを身体で感じ、汗が額を垂れるのが分かった。
「矢内さん。貴女が悠雅先輩に近付く女の弱みを握って排除してるのは知ってる。私は貴女に感謝してるんだ。」
「そ、それが何?質問の答えになってないです....」
「矢内さん!...脅しで排除なんて生ぬるいんですよ。生きてたらまた歯向かうに決まってるじゃん、そんな女共。そこが私と矢内さんとの違いですよね。決定的な差。」



