花瓶─狂気の恋─


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いつもと変わらない賑やかな教室。朝のHR前でそれぞれ友達と離したりしていた。
外は雲が一切ない晴天で、太陽の日差しは木々や人に力を与えるような心地よい光を浴びさせてくる。

だが、そんな光すら拒否する程に一人の少女は見えない影に怯えていた。いつバレるのかと心身共に弱って怯えていた。

矢内 桃は泣きそうになっていた。真帆が刺された件と麻紀がいなくなった件が関連してると見られ、学校生徒全員に取り調べを行ったが、実行犯の桃も他の生徒と変わらず簡単な取り調べ。

桃は真帆に顔を見られている自覚はあった。だが、未だ進展がない。噂では見ていなかったと聞いているが、桃は見られているという確信をしていた。


なんで....なんでこんな事しちゃったんだろ...悠雅先輩があいつの家に入ってった事だけで頭が真っ白に....しかもなんでバレてないの?
何が目的でこんな事...もっと酷い目に合わせようとしてるの?....先輩とはまだまだこれからなのに....怖いよ....


桃は悠雅に近付く女の事も把握していた。千紗の家、真帆の家、麻紀の家も特定している。その他にも悠雅と仲良しそうに話している女子の家、そしてプライベートも何個か握っていた。