花瓶─狂気の恋─


「だから....私のやってきた事はもう無駄なの。先輩に近づいたのも、千紗を殺したのも、麻紀のイジメにハマったのも全部意味をなさないことだった....だから、雫とはここまでだね...これ以上私から何も無いから....」


「そうね....それじゃあまた新しい出会いがあることを求めて私は行くわね。
とでも言うと思ったの?貴女はどこまで愚かなの?」


雫は言い放つと目が点になっている真帆の頬を平手打ちした。パチンっと綺麗な音が聞こえ、真帆はヒリヒリとする頬を片手で優しく抑えた。


「そんなことで諦めるなんて呆れたわ。貴女の愛はその程度?貴女は私の作品になるのと同じなのよ?こんなので諦めるなんて言語道断、諦めるっていう言葉は無いのよ。」


「そんなこと言われたってどうすればいいのよ!私がどんだけ好きになっても先輩は私に振り向いてくれない!泰河がいなくなったとしてもきっと同性の人にしかいかない!女の私を相手にしてくれないんだぁ!」


静かな病室で真帆は出来る限りの声で訴えかけるように叫んだ。真帆は布団の中で体育座りをしてシクシク泣いていた。そんな姿に静かなは溜め息を吐いた。


「貴女って...本当に私の助言がないとダメなのね。貴女自身で道を切り開かないと意味がないっていうのに....まぁ今回は特別に答えを教えてあげる。悠雅君が貴女を愛さずにはいられないようにする方法。」