花瓶─狂気の恋─



「え!?え!?な、なんで!?予想は出来てたけど家に来るなんて!!わ、私変じゃないよね!?不細工とか思われないよね!!?」


真帆はテーブルにあった手鏡で自分の顔をチェックした。朝早くから起きていて、ある程度寝癖とか直していたのが幸いだった。気になる点はパジャマ姿だったが、これ以上悠雅を待たせてはならないという気持ちが勝った。


真帆は急いでドアの前まで行くと、一旦深呼吸して演技の状態へと入った。あくまで真帆はイジメで精神的に追い詰められている状態、悟られては全て台無しだからだ。

ゆっくりとドアを開けると悠雅と目が合った。一昨日、悠雅に酷いことを言ってしまったことを全力で謝りたいし、思いっきり抱き着きたかったが、グッと堪えた。


「....先輩...」


「真帆ちゃん....ちょっと話があるんだけど....いいかな?」


「あ....はい。どうぞ。」


真帆は悠雅を家に招き入れ、自分の部屋へ誘導した。幸いにも悠雅の秘蔵隠し撮りはちゃんと隠してあり、悠雅を入れる真帆の部屋は普通の女子高校生の部屋になっていた。


二人は部屋に入ると、真帆はベットに腰を下ろした。そしてある程度の距離を空けて悠雅も腰を下ろした。


「....私の家、先輩に言ったことありましたっけ?」