「え?どういう意味?」
真帆はスっと下へ下がると、ドアの下口から料理が出てきた。湯気が立っていてとても食欲がそそる。そして透明の水が入っているペットボトルも何本か出てきた。
「え?なにこれ....?」
「豚、トリカブトっていう花知ってます?」
「トリ...カブト....?」
「簡単に言うと毒の花です。そのトリカブトの成分が料理と飲み物に入ってます。そしてこれからあなたは永遠にこの部屋に閉じ込められる。」
麻紀は涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながらドアへ近寄った。
「ねぇ!本当にごめんなさい!!ごめんなさいごめんなさい!!許して!助けてぇぇ!!」
そんな麻紀の命乞いは聞こえていないのか、真帆は冷徹な目を向けながら話し続けた。
「少しでも生きたいなら食事と飲み物どうぞ。減ったらその都度補充します。入っているのは微量で最初口にしても全然違和感すらないと思うけれど、食べれば食べる程体調を壊していずれ死に至る。
毒で死ぬか餓死で死ぬか....お好きな方をどうぞ。私はカメラで様子を見てるんで。それじゃあ楽しんでね豚。悠雅先輩に近付こうとするからだ。シンデシマエガイチュウ。」
真帆はそれだけ言い残すとドアの小窓を勢いよく閉めた。ドンドンと中から叩いているのを聞きながら、真帆はその場を去った。



