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「ねぇ晶子...私、恋しちゃったみたい...」
お昼休み、教室でそれぞれが固まって昼ご飯を食べている。教室内は賑やか、どのグループも楽しそうに話しながら食べていた。
だが、真帆と晶子は違った。というより真帆の言葉を聞いて、晶子は目が点になって食べようとした卵焼きを中に浮かせながら口が開いたまま止まっていた。
まるで時が止まっていた。
「え?...恋?....本当に恋したの?...」
「うん。昨日色々家で調べたんだけど、多分...いや確実にそうだと思うし、こんな気分初めてだから...」
晶子は箸で掴んでいた卵焼きをポロッと落とすと、箸を勢いよく置いてその勢いのまま立ち上がる。
「え!?本当に!!?誰誰!?」
晶子は教室中に聞こえるような声を出した。おかげで視線が一気に注目する。
「ちょ、晶子!こ、声がでかい。」
「だって!何にも熱中しなかった真帆が...あの真帆がこ」
「わ、分かったから!と、取り敢えず座って!」
真帆は晶子を必死になだめて、座らせた。それでも興奮が抑えきれない晶子は今にも爆発しそうで怖かった。
「で?で?誰なのその人。タメ?先輩?中学のやつ?それとも....先生!?」
「そ、そんないきなり言わないよ。それになんでそんな興奮してるわけ?私が恋してるってだけで」



