そこで私と先輩の恋は生まれるの。だから、あなたは養分。私と先輩との恋の象徴、花が咲くための養分なんですよ〜。」


全ての真実が分かり、麻紀はギリギリと歯ぎしりを立てた。沸き起こる熱いマグマを抑えられず、無意識に一歩前へ進んだ。あの憎たらしい女の首を締めてやりたい、そう身体が叫んでいた。


「殺してやる...殺してやるよクソ女!私を利用した罰、受けてもらうから!」


「何言ってるのかさっぱりで〜す。殺す前に私があなたを殺すからで〜す。」


「は?何言って」


真帆の言葉に困惑した瞬間、後ろからハンカチで麻紀は口元を押さえつけられた。すぐに分かる強烈な薬品臭、必死に抵抗するが薬が強すぎるのか、麻紀はストーンと意識の底へ落ちていった。
身体が固まり、意識だけが深く深く落ちていく。