で罰受けてもらいましょうか。階段から落ちたって言い訳して下さいね。」



真帆はトンカチを振り上げると、凛の左肘に向かって振り下ろした。最初の一撃とは違い今度は鉄と地面、肉が潰れる音が聞こえると同時に凛は耐え切れそうにもない激痛に襲われた。


「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!!」


タオルでは完全に押さえつけられない悲鳴のような叫び。凛は大粒の涙を流しながら首をブンブン振って、痛みと戦った。

そんな凛の姿を見ながら、真帆はトンカチを振り回していた。


「あはは〜。大丈夫ですか〜?もう叫ばないでくださいね。言うことを守ってくれるのであれば私は凛先輩を殺そうなんて考えないんですけど...どうですかね?」


凛は激痛で思考がまとまらなかったが、これ以上の痛みを味わいたくないという強い気持ちの表れか、大きく何度も頷いた。
真帆はゆっくりとタオルを外した。凛はタオルが離れた途端泣き始めたが、それはすすり泣き。もう抵抗する気力すらないと真帆は確信した。


「凛先輩。あなたは殺さないけど、今日から麻紀先輩は行方不明になります。その時、警察やらが色々事情聴取しに来ると思いますけど、私と九時までここで話していたと伝えて下さい。」