生徒会の生徒が学校の事について軽く説明すると、いよいよ部活動紹介。部長と副部長がそれぞれ前に出てきて自分の部の紹介をする。
真帆も聞いてはいたが、聞こえてくる言葉は全て流れていた。全然頭に入ってこず、浮かんでくるのは悠雅の顔。
そしていよいよ写真部が出てきた。悠雅の隣には副部長の男子生徒がいた。
「え〜、写真部です。部長の寛城 悠雅です。よろしくお願いします。さて、我々写真部は...」
さっきのような明るい感じではなく、悠雅は随分とかしこまった感じになっていた。
真剣に話している悠雅の姿に真帆は相変わらずポーっと見ている。
悠雅....悠雅先輩か...すごいなぁ。スイッチのオンオフが...
そんな事を思っていると、悠雅と真帆の目線が重なった。真帆は反射的に目線をそらした。
...なんで目を逸らしたんだろ?私、何故か悠雅先輩の目を見れない....この気持ちは...恥ずかしい?
咄嗟に外した目線を戻すと、悠雅は別の方を向いている。そうなると真帆は見つめる。だが、目線が被りそうになるとすぐに逸らす。その繰り返しだった。



